
八州会の技術体系
知識と解法の「オープン・システム化」
1. 未知の問題、ケアレスミスに強い理由
● 確認テストや定期テストは得点できるが、模試になると全然取れない
● ケアレスミス(書き間違い、読み間違い、思い込み、計算ミス・・)
八州会では、この二つの難点は一つの原因から生じていると考えています。

未知の問題に弱い原因は、知識や解法の暗記に頼って思考が硬直化してしまい、その場に応じた形にできていないことにあります。
ケアレスミスが生じてしまうのは、知識と解法の手順が確立できていないために注意力が奪われるからです。気づけるはずのミスを見落とした状態です。
似た問題では解けても、少し形が変わると止まってしまう。
分かっていたのに、見落としや書き間違いが起きる。
これらは、単なる不注意ばかりではありません。何を見て、どの順番で考えるかを確立させておかないと起こりやすくなります。
八州会では、知識や解法を暗記で終わらせず、自力で柔軟に使いこなすことを重視しています。その技術体系としてオープン・システムを取り入れました。

2. 知識と解法のオープン・システム化
オープン・システム化とは、学習した知識や解法を固定的な暗記で終わらせず、本質的思考によってその場に応じて使える形へ変える方法です。以下の図は、八州会が知識や解法をどのような順番で整理し、使える形へ組み立てているかを示したものです。

最初は、解法の洗い出しです。この時点では、ヒントや条件から、解法になる可能性があるかを検討するだけで足ります。
このとき、原理・原則や公式から先に検討します。(例:台形の面積の公式、球の体積の公式)
問題によっては、既に特殊な解法が発明されており、ショートカット化しています(解法C)。原理・原則通りの解法A、Bを選べても、解法Cを知っておくことで即座に答えを得られる場合があります。

次のステップは、解法の選択です。
ここで最も重要なのは「条件確認」です。原理・原則には使用条件があります。たとえば、「どんな手を尽くしてもおうぎ型の半径を求められない」という結論に至れば、その時点でおうぎ型の面積の公式を使用できないことになります。その場合、残りの解法の検討に移ります(他の解法が見当たらなければ「分岐」の時点で見落としがあります)。
有力な解法を決めたら、いよいよ数値探索です。
その解法で必要な数値を個別に求めます。これは一冊 の本の中にある各章のようなもので、それぞれ単独に求められることが多い場面です。

実は、原則解法A、Bもある程度パターン化されていることがあります(類型解法)。多くの塾が、広く知識を与えて大勢を合格させるために発明した方法です。数値探索までパターン化し、生徒たちの点数の底上げが図られました。
このパターンを学習するほど多くの場面に対応できるため、常に新作問題のパターンが発明され、皆さんの元に届けられています。これらが、皆さんが日々の大量演習を通して学習しているものの正体です。
しかし、新作問題とそのパターンは無限に生まれます。どんなに多く覚えようとしても、無限の暗記に挑んでいるのと同じことです。だから、「努力しても点数が伸びない」という結果になりやすいのです。
そこで、最後の図を見てください。類型解法に入る前に、条件確認を行なっています。つまり、類型解法を暗記していなくても、原理・原則から導けるものなのです。
◯ 鍛えるべき力は原理・原則を用いる思考力
◯ 最初から無限の暗記に頼る必要がない
